自分を操る超集中力 読了

今のところ、今年読んだ中で一番良いと思いました。

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

メンタリストというイロモノっぽい肩書きを名乗る著者ですが、 私は悪い印象は持っていません。理由はアナザースカイという番組で彼がOxfordへ訪れ、なぜメンタリズムやマインドリーディングを学んだかというのを知ったから。(アナザースカイはとても良い番組で、番組の音楽も非常にカッコよくてとても大好きです。)
 
本書では最初に「ウィルパワー」という聞きなれない言葉が出てきて少々胡散臭い雰囲気をかもし出していますが、個人的には納得できるものでした。ウィルパワーというものは、一定の量があり集中力を使う度に消耗していくもの。このウィルパワーというものを増やす方法と、減らさないための方法について述べられています。 それぞれ研究や実験結果による(恐らくある程度は)信ぴょう性のありそうな話を元に語られていますので、なるほどと思いながら読めました。(例えば、意思決定を行うだけでそれらが消費され、決断をしない方が長く集中できるという研究、選択肢が多いほど決断できなくなるなど)
 
既にやっていることもありましたが、他にも色々試していきたくなりました。
これら全てを生活に取り入れるのは、すぐにはできそうもないので、また折を見て読み返したいと思いました。
 
自分のために、目次の詳細を書き起こして残しておきます。

第1章 集中力を自在に操る3つのルール
 ルール1 集中力の高い人は、鍛え方を知っている
  ・集中力の源は、前頭葉のウィルパワー
  ・誤解されている集中力のメカニズム
  ・集中力を鍛える2つのアプローチ
  ・なぜ姿勢に気をつけるだけで、集中力がアップするのか
  ・日常に潜む、集中力を奪うトラップ
  ・あなたが「疲れる」本当の理由
  ・やってみよう バッチ処理
  ・では、どこに意識を向ければいいのか?

 ルール2 集中力の高い人は、実は長時間集中していない
  ・飽きる前に焦らす。まとまった時間は短く区切る
  ・なぜ見込み時間をいつもオーバーしてしまうのか
  ・取り組む時間を短くするほど、早く終わる
  ・集中力は、ノートを開くだけで失われていく

 ルール3 集中力の高い人は、「疲れ」を脳でコントロールしている
  ・トップアスリートが鍛えていたのは「脳」だった
  ・「ヒザ」と「ヒジ」を、なぜ錯覚するのか
  ・プライミング効果で、自分を素早く動かせ

第2章 高い集中力を生み出す7つのエンジン
 エンジン1 場所
  ・そのスマホが、あなたから集中力を奪う
  ・モノを減らすほど、自己コントロール力が増す理由
  ・環境と条件で、自分を誘導する
  ・机に置くだけで、集中力が高まるアイテムとは
  ・仕事や勉強の内容によって、場所を移す
  ・集中力と分析能力を高めてくれる光と音

 エンジン2 姿勢
  ・あなたは、集中しづらいこんな座り方をしていませんか?
  ・15分に一度、立ち上がるだけで脳がクリアになる

 エンジン3 食事
  ・「低GI食品」と「間食」が、集中力を持続させる
  ・間食の時間は、血糖値のカーブに合わせる
  ・知っていますか?珈琲屋エナジードリンクの正しい飲み方
  ・コップ一杯の水だけで、集中力は上がる

 エンジン4 感情
  ・喜怒哀楽が、集中力をさらに高めるカギになる
  ・「怒り」は、行動力や問題解決能力を高めてくれる
  ・「哀しみ」は、冷静でフェアな意思決定を促す
  ・「喜び」「楽しさ」は、想像力を高め、意思決定を早くする
  ・感情の変化を予測してスケジュールを立てよう
  ・やってみよう エモーショナル・プランニング

 エンジン5 習慣
  ・7本のハンガーが、集中力をつくり出す
  ・即時判断が、ウィルパワーの浪費を防ぐ
  ・片付ける習慣で、集中力が持続する部屋になる
  ・私は、徹底してモノを所有しない

 エンジン6 運動
  ・眠れる野生を運動で取り戻せ
  ・たった5分で集中力も健康も手に入るエクササイズをご紹介
  ・手軽に始められる3つのエクセサイズ
  ・やってみよう 7分コース 高度インターバルトレーニング(HIT)
   10分コース 階段昇降 30分コース 1駅分の早足ウォーキング

 エンジン7 
  ・やり方はシンプル。ただ呼吸に注目するだけ

第3章 疲れをリセットする3つの回復法
 キュア1 睡眠
  ・できる人ほど、よく眠る
  ・では一体、何時間眠るのがいいのか?
  ・何時間寝たか、より何時に寝たか
  ・快眠を促す習慣、防げる習慣
  ・音ではなく「光」で起きる
  ・少しずつ眠り、少しずつ目覚める
  ・15分のパワーナップは、3時間の睡眠に匹敵する

 キュア2 感覚から癒す
  ・脳の疲れは、目の疲れ
  ・疲れの正体は、目の周りの筋肉の凝り
  ・目を温め、ストレッチし、休ませる
  ・やってみよう 目を温める 目のストレッチを行う
   目を休ませる
  ・嗅覚を至芸して、ウィルパワーを回復させる

 キュア3 不安を書き出す
  ・本番のプレッシャーを集中力に変えるには
  ・休憩後に、速やかに集中状態へ戻るには

第4章 集中力を自動でつくり出す5つの時間術
 時間術1 超早起き
  ・朝のゴールデンタイムを自分のためだけに使おう
  ・時間帯の使い分けには「正解」がある
  ・朝、行うべき7つの行動
  ・朝10分の作業で、1日が超効率的になる
  ・毎日20冊の本を読む、私の時間の使い方
  ・早起きで、人生のコントロール感覚を取り戻せ

 時間術2 ポモドーロ・テクニック
  ・25分間で、集中することはたった1つ
  ・5分間は、無意識の力を借りる時間
  ・Daigo流ポモドーロ・テクニック

 時間術3 ウルトラディアンリズム
  ・自分の集中できるリズムを記録する
  ・アクティブレストでウィルパワーを回復させる

 時間術4 アイビー・リー・メソッド
  ・6つのステップで集中すべきことが丸わかり
  ・大切なこと以外は、「やらない」
  ・集中力の着火剤となる「0番」をトッピング

 時間術5 スケジュールに余白をつくる
  ・週の2日間は、帳尻を合わせるために使おう
  ・計画的にサボると、集中力が自動的に引き上げられる

この本を読んだ後に、久しぶりに今回のアナザースカイを見直したところ(ググれば映像があります)、 この本で述べられていることと同じことが記載されていました。

集中力が切れたときに目線をそらしてなにが入るかがめちゃくちゃ大事で
僕は鏡を置くんですよ。
鏡を置くと(視線を)逸らすと
集中してない自分が見えるから

早速これやっています。

ノートとボールペン

最近の愛用ツール。

モレスキン

今年からですが、モレスキンを利用しています。 これまでは、ほぼ日手帳を利用していましたが、そこまで毎日書かないんですよね。
でも時々、無性に書きたくなる。
ノートを持ち歩いた時もあったのですが、表紙が頑丈なやつが欲しくなり、モレスキンを検討。少々お値段張るので、しばらく悩みましたが、一度使ってみたかったので買ってみました。 ノートが3000円と考えると高いですよね。手帳もそんなもんですが。
種類も色々ありますが、W13×H21 とA4ノートより2回りぐらい小さいサイズのものを選びました。
ネットで見てもイマイチピンとこないので、購入する際は、モノを見た方が良いです。

おすすめhack

私の場合は、日々の思ったこと、なにかしら影響を受けた出来事、本、映画の内容、くだらないアイデア、タスク整理、嫌な出来事などを書いています。  
特に最後の「嫌な出来事」については、普段は割と心の中に思い留めたりすることが多く、 その出来事が大きければ大きいほど怒りや悲しみという感情が寝る前とかふとした瞬間に浮かんでは消え、浮かんでは消え、みたいなことになりがちでした。
 
今はどうしているかというと、その出来事を書くときに、半分くらい「余白を作っておく」ということをやっています。 とりあえず少し心の波が立っている間に、ざっと書いておいて、一旦忘れる。そして、その後落ち着いた時に見直すと、あら不思議、解決策や自分自身がどうすべきであったかなどという割りと前向きな振り返りを記載することができています。
 
そういうことをこれまではEvernoteなんかに突っ込んだりはしていたのですが、前向きな振り返りには繋がりにくかったので、なかなか良いなという印象です。

不満点

モレスキンに対する不満としては、ボールペンがしまいにくいです。とりあえずバンドにボールペン挟んでますが、もうちょい収まりの良いものがあれば乗り換えてもいいかも。

ボールペン

まだ探しているところですが、色々試して見たところ、どうも0.3mm 以上 0.5mm未満 ぐらいのやつが自分にとって書きやすいと思えるサイズのようで、今の所これ(jetstream 0.38mm)を使っています。書きやすくて気にっています。

ボールペン100円から変えて安いので、ついつい買ってしまいます。
奥が深く、高級ボールペンとかにも興味が湧いてきています。

HTML5/CSS3モダンコーディング 読了

非常に良いです。とても身のある本でした。
対象は、初級者から中級者程度かな。入門書ではないです。 IE9以降の基本となる内容でした。
いつもはbootstrap使っちゃうエンジニア向けにもいいと思います。
 
最近はあまりhtml/css書かないので、知らないことが沢山あってとても楽しかったです。
例えば以下のようなお話。

rem と font-size: 62.5%;

html に font-size: 62.5%: を指定しており、その理由が 主要ブラウザのデフォルトフォントサイズが16pxであることから 10px相当にするために設定しているとのこと。 なるほど。

box-sizing: border-box;

width/heightの指定がpadding, borderを含めてしまうので これを入れておくとより直感的に%指定ができる。
なにこれ、最高やん。

*, *::before, *::after {
  box-sizing: border-box;
}

他にも

letter-spacing: 1px;、datetime、cssカウンタ、HTML5では「実体文字参照よりutf-8」推奨、 background-size: cover; など沢山学べました。

 
ただ、こういうのを自らバリバリ書けるようになるには、量が必要だなとも感じました(当たり前ですが)。
あと一人で書くときは、ざっくりしかデザインしませんが、細部にはこだわるなら各要素のサイズ決めとかモックとか大事だなとも(これも当たり前か)。