考告。企画をヒットさせるために広告クリエイターたちが考えること

一倉 宏 (著), 前田 知巳 (著), 吉岡 虎太郎 (著), 中治 信博 (著), 京都広告塾 (編集)


京都広告塾http://www1.neweb.ne.jp/wa/academy/から
4人の広告クリエイターのお話をまとめた本。
広告批評とか好きな人にはオススメ。
クリエイター(webも含めた)にもオススメか。


特に印象の残ったのは、吉岡虎太郎さんと前田知巳さんのお話。
コピーライターとしての経験を通して得た話を紹介。
一倉宏さんは全日空など、中治信博さんは象印夫人などを手掛けられている)

吉岡さん
「告白しなかった恋はどこへ行くんだろう」(梅田ロフト バレンタインデー)
「このままじゃ私可愛いだけだ」(朝日新聞 高校生)

刺さった。
リアルタイムに経験してないけど、刺さった。
(寧ろリアルタイムに経験できないことを悔やんだ)
頭の中をコピーとともにイメージが巡る。
今じゃほとんどバレンタインデーを意識することなどなくなるような生活だが
学生時代にこんなコピーを目にしていたら、
きっと心とともに体も動かされていたんじゃなかろうか。


バレンタインデー前には、梅田ロフトに行くことにしよう。男だけど。


このようなコピーがいかにして産み落とされたかという
「もがき」や「ひらめき」の過程やノウハウを赤裸々に綴っている。

前田さん
「おじいちゃんにも、セックスを」(宝島社)
「団塊は、資源です。」(宝島社)

前田さんは、宝島の広告を手がけられてきた方。
本書では、宝島社では(同社長に)
「いまの世の中をお前はどう思うんだ?」
「これらからの○○をどう思う?」
といったことが問われていると自覚し制作に臨んできたと
紹介されている。


そして、今の広告制作のスタイル(そういう会議のことをオリエンというらしい)が
クライアントと一緒に考えるとこからスタートするようになってきたと
今、広告を制作する際に求められている本質はここにあると
述べられている。

考告。 企画をヒットさせるために広告クリエイターたちが考えること

考告。 企画をヒットさせるために広告クリエイターたちが考えること

目次

第1章 意味をつくる。意味を超える
第2章 きっかけは小さな小さな種。
第3章 コマソン―言葉と音が表現するもの。
第4章 言葉はどこへ向かうのか。

追記

京都広告塾は、全く知らなかったんだけど
面白そうとなので料金調べてみたら
入会金含めて21万ぐらいする。
ん〜、たっけーそんな払えんわ〜と思ったが
よくよく考えると、著名な人の話が32回も聞けるし
1回6500円かぁ、実ありそうだしと思い直した自分がいる。