ピクサー流想像するちから 読了

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

書店で手にして、面白そうだったので購入してみました。
最近だとジョン・ラセター宮崎駿について言及しているのをニュースでみた気がしますし、 「カーズ3」もそろそろ公開なので旬な本かもしれません。
ジョン・ラセターってまだ、現役なんですかね。共同創業者のエド・キャットルムの本なので、彼の話もバンバン出てきます。
 
長編CGアニメ映画を作るのは、とんでもなく大変だろうと容易に想像はつきますが、 それらを「質」にこだわり続けて作っているPixarについて、生い立ちから、そのためにどうしているか ということや信条などをトイストーリーやモンスターズインクなど実際の映画をベースにされているのでとても面白いです。 また、スティーブ・ジョブス、ディズニーとの関わりや、そのディズニーを復活させた話なども胸熱でした。

ソフトウェア開発でいう、デスマーチ、見積もり、振り返り、小さなイテレーションのレビュー、というようなこともテーマに上がるので心なしか親近感も持てます。

中でも、何度も具体的に語られている ブレイントラスト と呼ばれる、「嘲笑ではなく助け合いの精神で提供される指摘」というのは、すべての組織において有用なんだろうと思います。