たまたまテレビで見た、最近の歯科医療の話がとても素晴らしかったです。
熊谷崇（2014年10月27日放送）| これまでの放送 | ＮＨＫプロフェッショナル仕事の流儀
　
ざっくりいうと、患者自身に口の中の状態やどれぐらい虫歯になりやすいのかを認識させた上で
健康な歯を維持させるための最善の治療を行っています。
子供の頃から定期的に通っている人で成人までに虫歯になったことがない人の数が8割とか、
80過ぎの患者さんは、全国平均の倍以上歯が残っているとか、すごい結果が出ています。
　
患者数も驚きです。山形県酒田市に病院があるのですが、なんと市内の人口の約1割が患者さんだそうです。
酒田市の人口を調べてみると11万人なので、1万人ってことになります。すごい数です。
　
最終的には年取っても健康な歯でいたいですよね。
日本の教育の一環として予防歯科は取り入れるべきでしょう。

NHKオンデマンド

まだこちらで見れます。
NHKオンデマンド | プロフェッショナル　仕事の流儀「ぶれない志、革命の歯科医療～歯科医・熊谷崇」

影響されて歯医者さん行ってきました

熊谷先生がやっている吉井歯科はちょっと遠いので、同じような方針をとる歯医者さんがいないか調べてみたら
思いの外、近所にあったので早速行ってきました。
　

写真撮影

レントゲンに加えて、口の中の写真を10枚ぐらい撮ります。
こんなに沢山歯医者で写真を撮ったことなんてありません。
虫歯の初期の状態や、過去に治療した箇所などを見せてもらいます。

唾液検査

検査項目は下記3つ。菌の結果が出るのは時間がかるので2回目で結果発表となります。
・唾液量（少ないと再石灰化されないなどの問題があります）
・ミュータンス菌の量（虫歯のきっかけを作る菌）
・ラクトバチラス菌の量（虫歯の進行に関わる菌）
　
私はミュータンス菌は少なく、ラクトバチラス菌は多いので
虫歯になりにくいが、なっちゃうとすぐ悪化する感じなのかな。
　
また、唾液検査は3000円掛かります。
番組内でも、この3000円を患者に負担させるかどうかで若い医者が悩むのですが
私はやって良かったと思っています。
　
写真、唾液検査の結果、ヒアリング（1日何回おかし食べるとか、フッソうがいするとか）を持って
どれぐらい虫歯になりやすいかというのを円グラフで見せてくれます。
この結果が思わしくないと、虫歯の初期状態でも対処をすることになります。
　

フッ素うがい

唾液量は少なかったので、フッ素うがいを毎日義務付けられました。
30秒のうがいをし、その後30分飲食できないだけです。
別になんてことないし、健康な歯を保ちたいので続けます。
　

歯垢染め出し

青い液体を歯に塗ると歯磨きできてない箇所が赤くなるアレです。
平均よりかなりキレイと言われて結構嬉しかったのですが、若干赤い箇所がありました。
この成果は最近使うようになった小さい歯ブラシ（コレ）のせいだと思います。　
終わってから、歯間ブラシとフロスの使い方ビデオを見て、実際にやってみて検査の類は終了です。
歯間ブラシとフロスの使い方なんて教わったこともないので、これはためになりました。

何が違うか

やはり意識が変わります。
今までは歯が痛む→歯医者に行く→即治療する→痛かったので今後気をつけようと思う。で終了だったのですが、そのうち忘れてしまうし「今後気をつけようと思う」内容が正しいかどうかを検証できずに繰り返し歯医者に行ってました。

歯医者も歯医者で、昔は疑わしきは削ることが多かったそうです。私が行った歯医者では、削るよりも残す方が歯の寿命としては長くなるという考えから、できるだけ削らないという方針を取っています。歯の治療の際に被せ物や詰め物をしますが、耐久年度はだいたい5〜年程度でそうです。治療時にそんなの教えてくれないですよね。あと、歯石を取ること自体も歯の表面を傷つけるそうです。