ふたりの証拠(悪童日記 2部作目) 読了

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記の2部作目です。
1作目で生き別れてになった後の双子の片割れ、リュカの青年期からのお話。
1作目を読まなくても成立していますが、1作目読んだ方が楽しめます。
 
1作目のような短編形式ではありません。双子らしさは残っています。 また、1作目では双子が名前で呼ばれることがありませんでしたが、本作ではリュカという名前で呼ばれ、 1作目で感じた双子の違和感が語り口から無くなっています。
しかし、物語のラストでは、1作目で感じたこの違和感が、やはりそうだったのかという描き方で締められています。
 
ヤスミーヌ、マティアス、クララ、ヴィクトール、愛情と共に描かれているもののそれぞれ悲しい物語が印象的でした。
ああ、次が読みたい。